香港に言語支配の影 中国「標準語」じわり
香港支局 木原雄士
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あらゆる分野で中国の影響力が強まる香港に言語支配の影が忍び寄っている。香港人は日常的に広東語を使うが、中国本土の標準語である「普通話」を話す立法会(議会)議員や政府高官が登場。最新の調査では普通話を話せる人の割合が中国への返還後、初めて5割を超えた。
「新移民の子どもや(中国本土からの)越境通学の児童が多く、広東語を話せない子もいる。子ども同士の会話は普通話で、香港生まれの児童も気を使って普通話...

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