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北朝鮮指導部、経済対応に集中 中国への支援要請も

金正恩総書記は最近、中国通の国際部長を昇格させた=朝鮮中央通信・共同

【ソウル=恩地洋介】中朝境界の封鎖が長引くなか、物資不足にあえぐ北朝鮮内部の状況が明らかになっている。指導部は「自力更生」や「自給自足」の号令をかけ、苦境を乗り切ろうとしている。経済危機をしのぐため、中国の支援を受けざるを得ないとの見方もある。

8日から11日まで開かれた朝鮮労働党中央委員会総会では、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が深刻な電力不足を自ら明らかにした。消極的な経済計画を立てた責任者を叱責し、経済部長を1カ月で更迭した。

交換用の部品が足りず、操業できずにいる大規模工場も出ているようだ。韓国の国家情報院によると、550万トンの食糧需要に対し、穀物生産量は450万トンにとどまる。軍は兵役を1~2年短くし、労働力を生産現場に投入しているという。

北朝鮮の元駐英公使で韓国国会議員の太永浩(テ・ヨンホ)氏は「今の状況では、自力更生で経済危機を乗り越えることはできない」と指摘する。対中外交に関わってきた金成男(キム・ソンナム)党国際部長が最近、政治局員候補に昇格したことも踏まえ、中国に援助を求める可能性があると見ている。

こうした情勢下でも、金正恩氏は軍需工業部門の計画を徹底遂行するよう指示している。バイデン米政権との対話は見通せていないが、核や弾道ミサイルの能力向上は先々の交渉のテコとなるからだ。

米韓両政府が3月上旬からの合同軍事演習を調整する一方、朝鮮人民軍は冬季訓練を実施している最中だ。韓国メディアによると、米軍は北朝鮮の挑発行動を警戒し、弾道ミサイル観測能力を備えた電子偵察機やミサイル追跡艦を朝鮮半島周辺に派遣している。

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