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金正恩氏、バイデン政権をけん制 「対決に備え」説く

(更新)
17日、3日目の党中央委員会総会に出席する金正恩氏=朝鮮中央通信・ロイター

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が17日、バイデン米政権が1月に発足してから初めて対米戦略に言及した。「対話」と「対決」の双方を想定し、特に対決への念入りな備えを指示した。バイデン政権の出方次第で再び緊張を高める可能性を示唆し、接触を図る米国をけん制する狙いとみられる。

18日の朝鮮中央通信によると、金正恩氏は3日目の朝鮮労働党中央委員会総会で、バイデン政権の対北朝鮮政策を詳しく分析した。戦略として「国家の安全を保証するためには、対話にも対決にも全て準備しなければならない」と強調。「特に対決にはより抜かりなく備えなければならない」とも付け加えた。

バイデン政権は北朝鮮に対話を基調とする「緻密かつ現実的なアプローチ」で臨むと明らかにしている。トランプ前大統領と金正恩氏が2018年に署名したシンガポール共同声明を踏襲する方針も示した。声明がうたう「朝鮮半島の完全非核化」を目標に、交渉を続けるという趣旨だ。

19日にはバイデン氏が起用したソン・キム北朝鮮担当特使が韓国を訪れる。米国は2月ごろから北朝鮮側と接触を試みてきたが、北朝鮮は応じてこなかった。北朝鮮指導部は、米朝交渉の経過を知り尽くすソン・キム氏がどのようなメッセージを発するかに注目しているとみられる。

もっとも、米朝ともに互いの出方を探り合う状況で、非核化交渉の再開に向けた期待が大きいとはいえない。

金正恩氏は総会で、主導的に有利な外交環境を整える考えを示し「朝鮮半島情勢を安定的に管理していくことに注力する」と語った。厳しい状況に追い込まれている経済や農業の立て直しが優先課題で、すぐに米国側との接触に動くかどうかは不透明だ。

党中央委員会総会は15日に開かれ、18日も4日目の会議が続いたもよう。金正恩氏は15日に「人民の食糧事情が切迫している」と訴えていた。

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