北朝鮮が最高人民会議 金正恩氏は欠席
【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は18日、国会に相当する最高人民会議が17日に平壌で開かれたと報じた。先の朝鮮労働党大会で金正恩(キム・ジョンウン)総書記が報告した国家経済発展5カ年計画に関する法令を採択した。金正恩氏は出席せず閉会した。

最高人民会議の開催は2020年4月以来。金正恩氏は19年から代議員に選ばれておらず、同年8月の同会議から出席は確認されていない。
金正恩氏の直属機関である国務委員会の改編が焦点だったが、今回は手を付けなかった。党では総書記の地位を復活させたが、国家の最高指導者ポストとしては「国務委員長」の肩書が維持される。
17日の会議では金徳訓(キム・ドクフン)首相が、経済発展5カ年計画に関し「いかなる外部の影響にも揺らぐことなく、経済を持続的に発展する正常軌道に乗せなければならない」と述べた。
21年予算も採択された。予算総額は不明だが、歳出は前年比で1.1%増えた。国防予算は歳出全体の15.9%を占めるとした。人事は経済閣僚を大幅に入れ替え、6人の副首相のほか財政相、労働相らを新たに任命した。
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