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香港議会選、親中派の圧勝確実 民主派排除で投票率最低

(更新)

【香港=木原雄士】香港の選挙管理当局は20日、19日投票の立法会(議会、定数90)選挙の直接選挙枠の暫定投票率が30.2%だったと発表した。2000年の43.57%を大幅に下回り、過去最低だった。中国による選挙制度の見直しによって、選挙前に親中派の圧勝が確定し、市民にしらけムードが広がった。

開票作業が進み直接選挙枠(20議席)は親中派が全勝した。香港メディアによると、自ら親中派でないと主張する「中間派」の当選は1人にとどまる見通しで、民主派はゼロになる。投票率は前回16年の立法会選は58%、19年の大規模デモのさなかに行われた区議会(地方議会)選挙は71%だった。

今回の選挙は中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が「愛国者による香港統治」を掲げて導入した新制度のもとで初めて行われた。前回まで全議席の半分を占めていた市民の投票で決まる直接選挙枠が全90議席中の20議席に激減し、当局が認める「愛国者」以外は立候補できなくなった。

事実上、中国共産党に批判的な民主派を排除する仕組みで、主要な民主派政党は候補者の擁立を見送った。市民からは「支持できる候補者がいない」との声が相次ぎ、海外に逃れた活動家も白票の投票や棄権を促していた。

候補者のうち「自称民主派」や「中間派」は十数人にとどまった。こうした候補も出馬にあたり親中派の推薦を得ているため、市民の支持は広がらなかった。親中派が議席をほぼ独占し、当局の決定を追認するだけの「ゴム印議会になる」(米議会の超党派諮問機関)との指摘が出ている。

香港政府は大規模な宣伝を展開し、公共交通機関を無料にするなど、なりふり構わず投票率を上げようとしたものの、行楽地に出かける人が相次いだ。

政府は林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が20~23日に北京を訪問すると発表した。習氏と会談して、選挙結果を報告する可能性がある。林鄭氏は19日夜、「過去、反中国勢力が選挙を通じて政治システムに入り、立法会にさまざまな混乱を引き起こした。今回の選挙はバランスが取れ、公正だった」などとする声明を出した。

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