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世界最大の個人向け環境債 香港政府が発行

【香港=木原雄士】香港政府は18日、初めての個人向け環境債(グリーンボンド)を発行した。投資家の需要が旺盛で、発行規模は200億香港ドル(約3300億円)と、当初予定の150億香港ドルから積み増した。個人向け環境債としては世界最大規模。政府が主導して市場整備を進める。

個人向け環境債は期間3年で、19日に香港取引所に上場する。香港のインフレ率に応じた金利が半年に1度支払われる。最低保証金利は年2.5%。香港政府は調達した資金を資源再生プロジェクトや環境配慮型ビルの建設に充てる。

1万香港ドル(約16万円)から投資できるため、個人の関心が高く、のべ48万8000人から325億香港ドルの応募があった。陳茂波(ポール・チャン)財政官は「現時点で世界最大の個人向け環境債となる。香港でグリーンやサステナブル関連の金融商品の幅が広がり、グリーン金融ハブとしての地位強化につながる」と述べた。

香港政府はESGに関心を深める投資マネーをひき付けるため、率先して市場整備を進めてきた。環境政府債の発行額は18年以降の累計で95億㌦(約1兆2000億円)を超え、今後も積み増す計画だ。

21年には米ドル建ての30年物やユーロ建ての20年物を出した。いずれもアジア政府債としては初めてで、市場の指標(ベンチマーク)にする思惑がある。中国の広東省深圳市政府が香港でオフショア人民元建ての環境債を出すなど、発行体の裾野も広がりつつある。

陳氏は2月の財政演説で「国際金融センターとしての利点を生かして、国際資本と質の高いグリーンプロジェクトを結びつける」と述べた。グリーンファイナンスを手掛けやすい状況をつくり、企業や投資マネーの誘致につなげたい考えだ。

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