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国際刑事裁、フィリピンの麻薬対策捜査へ

ドゥテルテ政権下での違法薬物取り締まり対策には批判も多かった=ロイター

【マニラ=志賀優一】国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ、ICC)は15日、フィリピンの麻薬対策について本格的な捜査を進めることを承認したと発表した。ドゥテルテ政権が実施する違法薬物一掃の取り締まり手法を巡っては超法規的だとして、国際的な批判が高まっていた。ドゥテルテ大統領はICCの捜査に協力しない意志を表明している。

ICCは戦争犯罪や人道に対する罪を犯した個人を裁く常設の裁判所。6月に主任検察官が「比政府の『麻薬戦争』により殺人という人道に対する罪が行われたと信じうる正当な証拠がある」とし本格的な捜査を進めることを求めていた。

ドゥテルテ政権の薬物犯罪対策では、超法規的に殺害されたケースがあるとされている。ICCは本格的な捜査を始める理由として、ドゥテルテ政権下での取り組みが「合法的な法執行活動と見ることはできない」と説明した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはICCによる今回の決定を受け、「犠牲者の家族は、殺害の実行者や責任者が明確になる日を待ち望んでいる。戦いはまだ長いが、すでに証拠は保証されている」と支持する立場を鮮明にした。

一方、ドゥテルテ政権にとっては違法薬物の取り締まりは重要政策の一つで、主任検察官が本格的な捜査を要求した時点でICCに協力しない方針を明らかにしていた。同国は2019年にICCからも脱退している。双方の見解には違いが生じており、現政権がどこまで協力するかはいまだ不透明だ。

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