中国、防衛3文書に反対「近隣諸国が懸念」

【北京=羽田野主】中国外務省の汪文斌副報道局長は16日の記者会見で、日本が新たな防衛3文書を閣議決定したことについて「断固反対」と表明した。「アジア近隣諸国の安全保障上の懸念を尊重せよ」と主張した。
防衛3文書が中国の動向をめぐり国際秩序への「最大の戦略的な挑戦」と位置付けたことに「中国を中傷している」と反発した。今月下旬で開催を調整する日中外相会談でもテーマの一つになりそうだ。
中国共産党系メディアの環球時報(英語版)は最新鋭の大型ミサイル駆逐艦055型や052D型を中心とした中国海軍の艦艇が今週半ばに沖縄や台湾、フィリピンをつなぐ「第一列島線」を越えて太平洋側に出たと伝えた。「日本の軍事的な動きに対する中国のシグナルだ」との専門家のコメントを紹介した。