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香港議会、親中派一色へ 初の愛国選挙に市民の関心低く

(更新)

【香港=木原雄士】香港で19日、立法会(議会、定数90)選挙の投票が行われた。中国が選挙制度を大幅に見直し、議会が親中派一色になるのが確実だ。主要な民主派政党が参加を見送ったため市民の関心は低く、投票率は過去最低になるとの見方が出ている。

中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が「愛国者による香港統治」を掲げて制度変更してから初の選挙となり、90議席を153人が争った。午後7時半(日本時間午後8時半)時点の投票率は26.49%と、前回(2016年)を17ポイントあまり下回った。投票は夜に締め切られ、20日午前にも結果が判明する。

有権者の関心は低く、しらけムードが漂う。会社員の男性(25)は「偽物の選挙なので投票には行かない。当局はほとんどの民主派を収監し、応援したい候補はいない」と語った。公務員の男性(26)も「だれが立候補しているかも知らない。選挙制度への失望とすべての候補者に反対という意味を込めて棄権する」と話した。

定数90のうち、40議席は親中派の選挙委員が互選で選び、30議席は業界ごとに選出する。一般市民が選ぶのは20議席にとどまり、立候補には親中派の推薦が必要だ。民主党など民主派政党は候補者を擁立せず、自ら親中派でないと主張する「自称民主派」や「中間派」の候補者は十数人だ。

香港警察はテロを警戒し、1万人の警察官を動員して投票所などの警備にあたった。今回から組織的に棄権や白票の投票を呼び掛ける行為が違法になった。当局は白票を投じるよう呼び掛けたSNS(交流サイト)の投稿を拡散させたとして10人を逮捕。英国に亡命した活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏ら7人を指名手配した。

政府は新聞各紙に広告を出したり、地下鉄やバスなどの公共交通機関を無料にしたりして投票を呼び掛けた。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は19日の投票後、記者団に「政府は投票率の目標を設定していない。投票率はさまざまな要因で決まる」と述べた。

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