香港地下鉄、中心部直結の新区間 深圳乗り入れ構想も

【香港=木原雄士】香港鉄路(MTR)は15日、九竜半島のホンハムと香港島中心部の金鐘(アドミラルティ)を結ぶ地下鉄の新区間を開通した。九竜半島と香港島を隔てるビクトリア湾を海底トンネルで越える鉄道は4本目となる。将来は広東省深圳市の鉄道とつなげる構想もある。
15日に開通したのは深圳に隣接する香港側の羅湖とホンハムを南北に結ぶ東鉄線の南伸部分6キロメートル。ホンハムからビクトリア湾を越え、香港会議展覧中心に近接する新駅・会展と、政府庁舎などが集中する金鐘を結ぶ。
林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は正式開通に先立つ14日の記念式典で「東西南北を結ぶ鉄道網が香港市民の利便性を高める」と述べた。
林鄭氏は深圳に近い香港北部の大規模な開発計画を打ち出し、李家超(ジョン・リー)次期長官もこれを引き継ぐ見通し。香港政府と深圳市政府は東鉄線を含む複数の鉄道の接続構想について検討を深める特別チームを設置した。林鄭氏は「東鉄線は戦略的により重要な位置づけになる」と話した。
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