無印良品、中国新店舗で野菜販売 上海に契約農場

【上海=若杉朋子】「無印良品」を展開する良品計画は16日、中国で新たに開く店舗で、契約農場で育てた野菜の取り扱いを始めると発表した。有機栽培の野菜を店舗で販売したり店内のレストランで調理したりして顧客に提供する。農家と協力して育てた野菜を販売するのは同国で初めてという。消費者の健康や環境に対する意識が向上するなか、売り場や商品構成を見直した。
上海市内に設けた農場「MUJIファーム」で同社が指定する品種や栽培方法で野菜を育て、収穫したての新鮮な状態で店頭に供給する仕組みをつくった。同市で17日開く店舗に売り場を用意し、ホウレンソウやキャベツなどを販売する。
新店舗は農場をテーマに企画し、生活雑貨や衣類など既存の商品群だけでなく、食品を多く取りそろえる。茶葉やドライフルーツを好みにあわせてブレンドして購入できるサービスに加え、弁当コーナーや中国各地の食べ物や調味料を扱う売り場も設けた。
中国大陸事業などを担当する清水智副社長は、背景について「健康や環境配慮を重視する消費者のニーズが高まっている」と説明した。
良品計画は2005年に中国本土に進出し、300店舗以上を展開している。
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