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台湾・蔡総統、EUとの関係強化訴え 仏議員団と会談

(更新)

【台北=中村裕】台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は16日、訪台中のフランスの議員団と会談した。中国からの圧力を念頭に台湾への強い支持を表明した議員団に対し、蔡氏は「フランスのリーダーシップのもと、台湾とEU(欧州連合)の新しいパートナーシップの幕開けを期待する」と述べ、さらなる関係強化を呼び掛けた。

フランスからは10月にも上院議員団が訪台したばかり。今回の議員団は、元環境相で前下院議長のドルジ氏ら下院の台湾友好議員メンバーで構成された。

欧州内には台湾を巡って温度差があるが、フランスでは台湾への支持が強い。5月に上院が世界保健機関(WHO)など国際機関への台湾の参加を支持する決議案を採択したほか、11月末には下院でも同様の決議案を賛成多数で採択した。

これらを念頭に、蔡氏は会談で「今年は台湾とフランスの関係が急速に進展した年だった」と指摘。上下両院の台湾支持に感謝の意を示した。「来年はフランスが(14年ぶりに)EU理事会の議長国となり、台湾との投資協定の推進を期待する。権威主義が急速に広がるなか、民主的な国同士の協力が今後はより重要になる」とも述べた。

議員団も「自由で透明な選挙、表現の自由など(フランスと台湾は)共通の価値観を持つ。今後も効果的な協力関係に発展させるため、さらに平和への関心から、我々はこうして今、台湾にいる」などと語った。議員団は19日まで滞在する。

台湾への支持を表明するため、台湾と正式な外交関係のない国から議員団の訪台が相次いでいる。米国からは11月、今年3度目となる議員団が訪台した。日本など各国議員の間でも台湾支持の声が増える。

一方、EUからの明確な支持はいまだにフランスやリトアニアなどバルト3国、東欧諸国など一部にとどまり、台湾との距離は微妙なままだ。

国際政治に詳しい台湾・成功大学の蒙志成副教授は「昔から関係が深い日米と違い、台湾と欧州は以前から距離感があった。最近になって欧州と接近し、突破口が開いてきたことは評価できる」と語った。「欧州にとって経済的にも中国は重要だ。米国が台湾を支持するようには、欧州も台湾を支持すると簡単に言いにくい事情があり、EUの方向性はまだ定まっていない」とも指摘した。

中国外務省の趙立堅副報道局長は15日の記者会見で、フランス議員団の訪問について「中国と国交を結んでいる国が台湾といかなる形式であれ、公的な交流をすることに断固反対する」と述べた。

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