/

香港紙創業者に禁錮1年2月 19年の大規模デモで実刑判決

(更新)
黎智英氏は香港の民主化運動に長年かかわってきた(2月)=ロイター

【香港=木原雄士】香港の裁判所は16日、2019年8月に行われたデモをめぐり、著名な民主派で香港紙創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏に禁錮1年2月の実刑判決を言い渡した。無許可集会を組織・参加した罪に問われた。黎氏が実刑判決を受けるのは初めて。

有罪とされたのは「逃亡犯条例」改正案をめぐる19年8月18日と8月31日のデモ。警察はデモ行進を許可していなかった。8月18日のデモは主催者発表で170万人が参加した。

16日、裁判に臨む李柱銘氏㊨と何俊仁氏=ロイター

天安門事件の追悼集会を長年主催する元立法会(議会)議員の李卓人氏も禁錮1年2月、東大大学院に在籍する区諾軒氏は禁錮10月の実刑判決を受けた。「香港民主の父」と呼ばれる李柱銘(マーティン・リー)氏や何俊仁氏は執行猶予付きの判決だった。

黎氏が創業した蘋果日報(アップル・デイリー)は中国共産党に批判的な報道姿勢で知られる。19年には訪米して当時のペンス米副大統領と会談するなど欧米とのつながりが深く、中国政府高官が「法律で厳しく処罰されなければならない」と明言するなど、中国当局の批判の的になっていた。

黎氏は香港国家安全維持法違反などにも問われており、今後も有罪判決が相次ぐ可能性がある。

香港で民主派の生存空間は極めて小さくなっている。著名な活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や周庭(アグネス・チョウ)氏はすでに服役中だ。羅冠聡(ネイサン・ロー)氏など身の危険を感じて海外に逃れた活動家も多い。陳方安生(アンソン・チャン)氏など政治活動からの引退を表明した人もいる。

大規模デモを主催してきた民主派団体、民間人権陣線は国家安全法違反の疑いが持たれているとの報道をきっかけに、構成団体の離脱が相次いだ。民主派政党の公民党も議員4人の資格が取り消され、存亡の機に立たされている。元幹部らは「歴史的な役割を終えた」として党の解散を提案した。

香港政府によると、一連の大規模デモに絡み1万人以上が逮捕され、約2500人が起訴された。半分弱の裁判が終わり、600人以上が有罪判決を受けた。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン