/

比大統領、国際刑事裁に協力せず 麻薬対策の捜査巡り

ドゥテルテ政権の薬物取り締まりの手法には、国際的な批判も多い=ロイター

【マニラ=志賀優一】国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ、ICC)の主任検察官がフィリピンの麻薬対策への本格的な捜査を求めたことを巡り、同国のドゥテルテ大統領は15日、ICCに協力しない方針を明らかにした。ドゥテルテ政権による薬物犯罪捜査の手法には国際的に批判が高まっており、双方の見解の違いが改めて浮き彫りとなった。

ICCは戦争犯罪や人道に対する罪を犯した個人を裁く常設の裁判所。ICCのベンスダ主任検察官が14日、「比政府の『麻薬戦争』により殺人という人道に対する罪が行われたと信じうる正当な根拠がある」との声明を出し本格的な捜査を求めた。

ドゥテルテ政権が違法薬物の一掃を掲げて実施した取り締まりを巡っては、超法規的に殺害されたケースがあるとされ、国際的な批判が高まっていた。

ICCの声明を受けてフィリピンのロケ大統領報道官は15日、「大統領は我々はICCの加盟国ではなく、(捜査に)協力するつもりはないと述べている」と語った。少なくともドゥテルテ氏の任期が続く間は協力しないという。同国は2019年にICCから脱退している。

ロケ氏は「『麻薬戦争』に関して海外から捜査される必要はない。フィリピンの法制度は機能している」と説明した。

一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはICCを支持する立場を取っている。同団体は「(ICC主任検察官による)声明は『麻薬戦争』で命を失った人を悲しむフィリピンの数千の家族にとって希望の瞬間だ」と発表した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン