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保守系野党代表、朴・李政権の過ち謝罪

中道層取り込み狙う

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の保守系野党「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長は15日、同党出身の大統領だった朴槿恵(パク・クネ)、李明博(イ・ミョンバク)両氏の過ちを謝罪した。国民の不信感が根強い両政権の失敗を認めることで、2022年3月の次期大統領選に向け中道層の支持を集める狙いだ。

朴、李両氏は収賄などの罪で実刑判決を受け収監されている。金氏はこれについて「国民に心よりおわびする。大統領を輩出した政党には共同の責任と義務がある。大統領の過ちは、政権党の過ちだ」と謝罪した。

朴氏は多数の死者を出した客船セウォル号沈没事故の対応失敗や、親しい友人を国政に介入させた問題が国民の強い怒りを誘い、17年3月に弾劾・罷免された。李氏は実質所有する企業からの横領やサムスングループからの収賄で有罪となった。

金氏は「両氏の過ちには政経癒着の暗い影が色濃い。特定企業と結託して不当な利益を得たり、公職者ではない者が国政に介入し法と秩序を乱した」と批判。「過去の過ちを痛烈に反省し、政党を根本から立て直す」と誓った。

朴氏の弾劾を受けた17年5月の大統領選は革新系の「共に民主党」候補の文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選した。「国民の力」の前身の自由韓国党は野党に転落し、いまだに党勢を回復できずにいる。過去を否定しない限り、国民的な支持は得られないと判断した。

金氏はもともと中道色が強く、6月に非常対策委員長に就任してからは極右勢力と距離を置き、中道層からの支持を獲得する路線に転換した。9月には保守色を薄め「弱者に寄り添い、国民統合の先頭に立つ政党に体質を変える」(金氏)狙いから、現在の党名に変更した。

ただ、保守派には金氏の中道路線への不満もくすぶる。朴氏を支持する「ウリ共和党」は同日、金氏の謝罪を「正義と真実を求める国民を欺くショーだ」と強く反発した。

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