カンボジア首相がコロナ感染、ASEAN関連首脳会議を主催

【ハノイ=大西智也】東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のカンボジアのフン・セン首相は15日、自身のフェイスブックで新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。フン・セン氏は首都プノンペンで13日まで開かれていた一連の会議を主催し、岸田文雄首相を含む各国の首脳と会談していた。
フン・セン氏は14日、インドネシア・バリ島で開く20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため、現地に到着後、検査で陽性が確認された。15日夜にカンボジアの代表団とともに帰国し、タイの首都バンコクで予定されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)への出席も見送る。健康状態には問題はないとしている。
ASEAN首脳会議のほか、日米中など域外国が加わる首脳会議では、バイデン米大統領など多くの首脳がマスクを外して出席し、握手や会話を交わしていた。
一連の首脳会議は11~13日の日程で開催した。ASEAN各国の首脳級のほか、日本からは岸田氏、米国はバイデン氏、中国は李克強(リー・クォーチャン)首相が参加していた。

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