TPP、参加拡大の動きに意義 梅本和義氏
国際交流基金理事長
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環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加11カ国が東京で首席交渉官会合を開き、事実上妥結してから約3年がたった。私は日本の交渉官として、協定文の最終確定に立ち会った。2017年1月、米国のトランプ前大統領が大統領令でTPP離脱を決めてから、わずか1年後の妥結だった。
自国第一主義や保護主義的な動きが世界にくすぶるなかで、TPPの果たす役割は大きい。一部の国は、グローバル化や自由貿易が自国の雇用を奪...
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