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南シナ海問題、中国をけん制 ASEAN国防相会議

【シンガポール=中野貴司】東南アジア諸国連合(ASEAN)は15日、オンラインで国防相会議を開いた。成果文書では「南シナ海における航行と上空飛行の自由の維持と促進」を強調し、軍事活動を活発化させる中国をけん制した。

会議後にシンガポール政府が発表したASEANの共同宣言では、南シナ海問題について「状況を複雑化させたり、悪化させたりする行動を避け、自制する」重要性を訴えた。「実効性のある行動規範(COC)の早期妥結をもたらす環境の必要性」も指摘し、紛争防止を目的とする中国とのCOC策定交渉が進展するには南シナ海の平和と安定が前提になるとの認識を示した。COCは国連海洋法条約などの国際法と合致すべきだとも主張した。

南シナ海では領有権を争う中国とASEANの一部加盟国の間で緊張が続いている。5月末には中国軍機がマレーシア領空に接近し、マレーシア空軍が戦闘機を緊急発進(スクランブル)する事態も起きた。共同宣言は中国を名指ししなかったものの、軍事的な動きを強める中国に自制を促した。

共同声明が早期妥結を訴えたCOCの交渉も実質的に足踏みしている。新型コロナウイルスの感染拡大後、対面による突っ込んだ交渉ができていないためだ。仮に対面交渉が再開しても、行動規範に法的拘束力を持たせるかなど論点が多く、コロナ前に目指していた2021年中の妥結は難しい情勢だ。

ASEANは16日、日米中豪なども参加する拡大ASEAN国防相会議をオンラインで開く。バイデン米政権が発足してから初の拡大会議となり、ASEANとの関係強化を目指す米中がどのような主張を交わすかが焦点となる。

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