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中古車売買のカーロ、400億円調達 ソフトバンクG出資

カーロのアーロン・タンCEOは調達した資金で東南アジア域内でのシェア拡大を加速する考えだ

【シンガポール=中野貴司】インターネットを使った中古車売買を手掛けるシンガポールのカーロは15日、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)などから3億6000万ドル(約400億円)を調達したと発表した。調達した資金で人工知能(AI)を活用したサービスや金融事業を拡充し、東南アジアでのシェア拡大を目指す。

カーロのアーロン・タン最高経営責任者(CEO)によると、SVFの第2号ファンドが過半の資金を拠出したほか、ベンチャーキャピタルのEVグロースなども出資した。タン氏は日本経済新聞の取材に対し、「カーロは急成長する東南アジアの中古車売買市場でまだ1~2%程度のシェアしか得ていない」と述べ、インドネシアなど進出する4カ国での販売拡大を優先する方針を示した。今回の資金調達で企業価値は10億ドルを超え、ユニコーン企業となった。

カーロは2015年に、自身もAIのプログラミングに精通するタン氏が創業した。ドライバーの運転技術に応じて保険料を変える保険を開発するなど、中古車売買に関わるすべての過程にAI技術を取り入れ、シンガポールやインドネシアで急速にシェアを伸ばしている。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大した21年3月期も売上高を前の期の2.5倍に伸ばし、EBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は2期連続の黒字を確保した。

今後も域内で最も経済規模が大きいインドネシアを中心に4カ国でのシェア拡大に重点を置く。AIによって査定や販売業務を一段と効率化するほか、取り扱うローン商品を増やし、金融事業の収益を伸ばす計画だ。

日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)、独調査会社スタティスタが3月に公表した、アジア太平洋地域の新興企業など650社超を対象にした増収率ランキングでカーロは首位だった。

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