/

配車大手グラブ、900億円の最終赤字 4~6月期

東南アジアの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、グラブは2021年通期の業績見通しを下方修正した=ロイター

【シンガポール=中野貴司】配車大手のグラブは14日、4~6月期の最終損益が8億1500万ドル(約900億円)の赤字となったと発表した。東南アジア域内で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が今後も続く可能性があるとして、2021年通期の業績見通しを下方修正した。

グラブの利用者の消費額を示す流通総額(GMV)は前年同期比62%増の39億ドル、手数料収入を中心とする売上高は前年同期比2.3倍の1億8千万ドルだった。

主力事業の配車、食事・食品宅配、金融はいずれも前年同期比で成長が続くものの、前四半期比では売上高が17%の減収となった。マレーシアで6月にロックダウン(都市封鎖)が導入されるなど各国の経済・社会活動の制限の影響を受けたためだ。売上高の3分の2を配車事業が稼いでおり、コロナ下でも依然配車が収益の柱となっていることが浮き彫りになった。

グラブは4月、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて米ナスダック市場に上場する計画を発表した。当時の計画では21年のGMVは167億ドル、EBITDA(利払い・税引き・償却前損益)は6億ドルの赤字となる見通しだった。14日の発表では年内の上場計画は維持したものの、通年のGMV見通しを150億~155億ドル、EBITDAを7億~9億ドルの赤字に下方修正した。4月時点では企業価値の総額は約400億ドルになると見込んでいたが、上場時の時価総額も当時の想定より下振れする可能性がある。

グラブは後払い決済やネットスーパーなど事業をさらに多角化して、高い売上高の伸びを維持したい考えだ。ただ、新型コロナの感染収束が見通せないのに加え、宅配や金融分野の競争も激しくなっており、これまでの成長ペースを維持するのは容易ではなくなっている。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

ワクチン・治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン