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シングテル、1000億円の特別損失計上へ 21年3月期

シングテルは国際ローミング収入の減少などで業績低迷が続いている=ロイター

【シンガポール=中野貴司】シンガポール通信最大手、シンガポール・テレコム(シングテル)は14日、今月27日に発表する2021年3月期通期決算で12億1000万シンガポールドル(約990億円)の特別損失を計上すると発表した。不振のデジタル広告やサイバーセキュリティー事業で減損処理を実施するためだ。

特別損失はデジタル広告の「アモビー」事業で5億8900万シンガポールドル、サイバーセキュリティーの「トラストウェーブ」事業で3億3600万シンガポールドル、オーストラリアの通信子会社オプタスで3億500万シンガポールドルをそれぞれ計上する。特別利益と相殺した合計の損失額は通期で12億シンガポールドル超となる。

シングテルによると、アモビーは新型コロナウイルスの感染拡大後、旅行業界などからの受注が減り、回復の見通しも立っていない。トラストウェーブは商品のコモディティー(汎用品)化によって収益が悪化した。

ユエン・クアンムン最高経営責任者(CEO)は14日、これらの不振事業について「企業価値を高めるために戦略提携や新規出資の受け入れなどあらゆる選択肢を検討する」と表明。27日の決算会見の際、グループの事業戦略の見直しも発表すると説明した。アジア太平洋地域に事業をより集中する方向となる見通しで、今後非中核事業の売却などを発表する可能性がある。

シングテルは本業の通信事業も海外旅行の減少によるローミング収入の低迷に苦しんでおり、事業の再構築が急務となっている。20年4~12月期決算は営業収入が前年同期比8%減の116億シンガポールドル、EBIT(利払い・税引き前利益)が42%減の9億2300万シンガポールドルだった。

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