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アリババの1~3月、910億円の最終赤字 罰金が重荷

(更新)
アリババは4月に当局から独禁法違反で過去最大の罰金処分を科された=ロイター

【上海=松田直樹】中国ネット通販最大手のアリババ集団は13日、2021年1~3月期の最終損益が54億元(約910億円)の赤字(前年同期は31億元の黒字)に転落したと発表した。四半期ベースでの赤字は14年の上場以来初めて。独占禁止法違反で当局から科された制裁金182億2800万元を計上したことが重荷となった。罰金の影響を除けば18%増益だったとしている。

売上高は64%増の1873億元だった。制裁金の影響で営業損益も76億元の赤字だった。利益の大半を稼ぐネット通販事業は堅調だった。新型コロナウイルスの影響でネット通販を利用する人が増えていることが寄与した。

21年3月期通期では純利益が1503億元で過去最高。売上高は41%増の7172億元だった。

アリババは4月に独禁法違反としては過去最大の制裁金を科され、21年1~3月期に計上すると表明していた。同法違反による制裁金ではこれまで15年に半導体大手の米クアルコムが支払いを命じられた60億8800万元が最高だった。

規制当局は20年12月に独禁法違反の疑いで浙江省杭州市にあるアリババ本社などを捜索し、立件に向けて調査を開始した。当局の発表によると、アリババは15年から市場での支配的な地位を乱用し、同社のライバル企業と取引をしないよう取引先に圧力をかける行為を繰り返してきたという。

アリババを巡っては規制当局からの圧力が続いている。20年11月には金融当局の監督方針の変更で、傘下の金融会社アント・グループが予定していた香港と上海での新規株式公開(IPO)の延期を余儀なくされた。

アリババは21年1~3月期だけで、アントの持ち分法投資利益として前年同期比41%増となる71億元を計上した。ただ、アントは当局の規制強化に対応するため、融資関連業務の縮小などに動いている。アントの稼ぐ力が落ちればアリババ本体も影響は避けられない。

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