エストニア首相が辞意、与党の汚職疑惑で引責

【ベルリン=時事】エストニアのラタス首相は13日、辞意を表明した。党首を務める中道左派与党・中道党の汚職疑惑の責任を取った。地元メディアが報じた。
ラタス氏は2016年に首相に就任。これまで極右・保守人民党を含む3党の連立政権を率いてきた。ラタス氏はフェイスブックで、誰かの有罪が確定したわけではないとしつつ、辞任で「状況が明確になる」ことを望むと表明した。
検察当局は12日、中道党に多額の献金を行っているタリンの不動産開発会社に対し、同党幹部らが政府による巨額融資を主導するなどの便宜を供与した疑いがあると発表していた。