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香港、コロナ規制見直しへ

経済界、シンガポール移転に危機感

【香港=木原雄士】香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は20日、新型コロナウイルス対策で香港到着時に課すホテル隔離を見直すと表明した。スポーツイベントの中止や大型見本市などがシンガポールに移る動きが相次ぎ、経済界が危機感を強めていた。

李氏は記者会見で「空港到着時の検疫要件の調整を検討しており、早急に決定し発表する」と述べた。具体案には踏み込まなかったが「国際社会とのつながりを最大化し、香港を訪れる人の不便を軽減する」とした。政府に近い立法会(議会)議員は日本経済新聞に「月内にホテル隔離の見直しに向けた工程表を発表する方向だ」と語った。

世界が水際対策の緩和に動く中で、香港の対策は厳しすぎるとして、経済界から不満が高まっていた。

複合企業ウィーロックの前トップ、呉光正(ピーター・ウー)氏は「訪れるのに不便で他の場所から孤立している場合、香港はもはやアジアの世界都市ではない」と指摘。香港投資基金公会も「香港が正常に戻ったと世界に示す必要がある」として、ホテル隔離や外食制限などの見直しを求めた。

スポーツ大会や展示会の「香港離れ」も相次ぐ。11月に予定していたバドミントンの国際大会「香港オープン」が中止となり、2023年のドラゴンボートレースの世界大会は開催地をタイに変更した。香港メディアによると、宝飾品の大型見本市やプライベートエクイティ(PE=未公開株)関連の会議も香港からシンガポールに移った。

香港は11月に世界の大手金融機関首脳を招く「国際金融サミット」と7人制ラグビーの国際大会「香港セブンズ」を開き、政策転換をアピールする考えだ。ただ、シンガポールが同時期に「フィンテック・フェスティバル」と呼ばれるイベントを開催するため「多くの金融関係者がシンガポールに流れるのではないか」との見方も浮上する。

香港の1日あたりの新規感染者は数千人と「ゼロコロナ」政策を採用する中国国内では例外的な多さだ。ただ、重症化の割合は低く、感染症の専門家からも水際対策を緩和すべきだとの意見が出ている。

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