香港民主派に禁錮刑 2020年の天安門追悼集会

【香港=木原雄士】香港の裁判所は13日、2020年6月に行われた天安門事件の犠牲者の追悼集会をめぐり、香港紙創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏ら民主派8人に禁錮4月半から1年2月の実刑判決を言い渡した。無許可集会への参加や参加を扇動した罪を認定した。
黎氏は禁錮1年1月を宣告された。同氏は複数の罪で実刑判決を受けて服役中。刑の同時執行が認められ、合計の刑期は1年8月で変わらなかった。同氏は香港国家安全維持法(国安法)違反罪でも起訴され、裁判が続いている。
集会は20年6月4日に天安門事件の犠牲者を追悼するために行われたもので、当局は新型コロナウイルス対策を理由に禁止していた。追悼活動を長年続けてきた李卓人氏は禁錮1年2月を言い渡された。民主派団体元幹部の鄒幸彤氏や元記者の何桂藍氏も実刑判決を受けた。
この集会をめぐっては活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や羅冠聡(ネイサン・ロー)氏ら著名な民主派が相次いで起訴され、黄氏は禁錮10月の実刑判決を受けた。