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ミャンマー「夜間に逮捕」不安広がる 抗議デモ続く

(更新)
13日、ヤンゴンで国軍のクーデターに抗議するデモに参加する人々=ロイター

【ヤンゴン=新田裕一】軍事クーデターが起きたミャンマーで、国軍に対する抗議デモは13日も続いた。同日はアウン・サン・スー・チー国家顧問の父親で、ミャンマーの対英独立運動を主導した故アウン・サン将軍の誕生日ということもあり、多くの人々が抗議デモに参加した。一方、警察が抗議運動を呼びかける人々を夜間に拘束する動きもあり、市民には不安も広がっている。

13日の抗議デモでは「深夜の逮捕をやめろ」というプラカードを持った人々の姿が目立った。同日朝、ヤンゴンの商業施設前で抗議デモの準備をしていた女性(44)は「子どもたちに独裁体制を経験させたくない。スー・チー氏こそ私たちのリーダーだ」と話す一方、「夜間に警察が抗議デモの関係者を拘束していると聞いて、よく眠れない」と不安を口にした。

12日夜、ヤンゴン市内の複数の地区で、警察が抗議デモへの参加者を逮捕しにきたという情報が広がった。夜間外出禁止令が出ているのにもかかわらず、近隣住民が逮捕された人を連れ戻そうと警察官を探し回る動画がフェイスブックに投稿された。夜間の不審な訪問者に対し、市民らは鍋などを打ち鳴らして近隣同士で警戒を呼びかけ合っている。

現地報道によると、第2の都市マンダレーでは12日未明、公務員の職務放棄を促す「不服従運動(CDM)」を支援したとして警察官がマンダレー医科大学学長の逮捕を試みた。住民らが周囲に集まり抗議したため、警官は諦めて引き揚げたという。11日夜にはヤンゴンの南のエーヤワディー管区で、不服従を主導したとされる医療関係者が逮捕された。

ミャンマー人記者は「過去のクーデター後にはジャーナリストや活動家が次々と夜間に尋問を受けたり逮捕されたりした。今回も同じことがあるかもしれない」と身構える。

ミャンマーの民間団体の政治犯支援協会(AAPP)の集計によると、クーデターが起きた1日から12日までに326人が拘束された。すでに釈放された23人を除く303人は、現在も拘束が解かれていないか、有罪判決を受けて収監されている。同協会は「国軍に反対の声を上げる人々を標的にした夜間の強制捜査が各地で行われている」と指摘した。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター。なぜ起きたのでしょうか。 最新ニュースはこちら。

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