/

香港、棄権や白票の呼び掛け禁止 選挙見直し14日に審議

13日、林鄭月娥・行政長官は組織的に棄権や白票を呼び掛ける運動を禁止すると表明した=AP

【香港=木原雄士】香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の諮問機関、行政会議は13日、選挙制度見直しに関する条例案を決めた。14日の立法会(議会)で審議入りし、5月中に成立する見通しだ。組織的に棄権や白票の投票を呼び掛ける行為を禁止し、違反すれば最大で禁錮3年の刑罰を科す。

香港政府は選挙制度の見直し後、9月19日に行政長官選挙委員会のメンバーを決める選挙、12月19日に立法会選挙、2022年3月27日に行政長官選挙を実施すると発表した。一般市民は改めて有権者登録が必要になる。

林鄭氏は13日の記者会見で「有権者の投票する権利を尊重する。個人の選択は規制しない」としたうえで「選挙中に特定の行動を扇動する場合は、選挙の妨害や操作にあたる」と説明した。大量の棄権や白票によって選挙の正当性に疑問が出る事態を避ける狙いがあるとみられる。

選挙制度の見直しは中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が3月に決めた。一般市民が投票で選ぶ立法会の議席を大幅に減らし、事前に候補者を審査する「資格審査委員会」を新設する。審査委メンバーは政府高官で構成し、行政長官が任命する。

行政長官選挙委の構成も変える。民主派が多い区議会議員を外す代わりに、防火や防犯対策を掲げる地域組織の委員を大量に加える。香港紙・明報によると、これらの地域組織は前回の区議会選で民主派に敗れた親中派が任命されているケースが多く、親中派への優遇策と受け止められている。

調査機関・香港民意研究所が3~4月に実施した世論調査によると、61%の市民が候補者の資格審査制度に反対した。今回の見直しによって、普通選挙を備えた民主主義が遠ざかったと答えた人も68%に上った。民主派が立候補段階で排除される可能性が大きく、市民の選挙への関心は低下している。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン