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中国でコロナ感染者が過去最多 深圳でも都市封鎖へ

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【大連=渡辺伸、広州=川上尚志】中国で新型コロナウイルスの感染が全国規模で急拡大している。12日の感染者数は約3400人となり、過去最多を更新した。政府は感染を抑え込む「ゼロコロナ政策」を強化。東北部の吉林省長春市に続き南部の広東省深圳市も都市封鎖を実施する。上海市も移動制限を敷いた。

国家衛生健康委員会の13日発表によると、香港・マカオを除く中国本土の新規感染者(無症状・海外からの訪問者を含む)は12日、合計3393人となった。データを遡れる2020年3月末以降、1日の感染者数として最も多い。

2月中旬までは毎日、数十~200人台で推移していた。「オミクロン型」など感染力の強い変異型が感染拡大の原因という。

深圳市政府は13日、14~20日に実質的なロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表した。全地域で不要不急の外出を禁じ、バスや地下鉄の運行を止める。水や電気など生活インフラ関連以外の全ての企業に在宅勤務や生産活動の一時停止を求め、スーパーや薬局などを除く店舗も休業する。全市民を対象に1人3回のPCR検査も実施する。

深圳市では1月以降、新型コロナの感染拡大が続き、3月12日までに確認された市中感染は400人を超える。足元で増加傾向にあるため制限を厳しくする。

東北部にある長春市の防疫当局も11日、全地域で不要不急の外出を禁止したと発表した。スーパーや薬局などを除く店舗や学校は休みとなる。バスやタクシー、地下鉄の運行も止まった。重要企業などを除き、すべての企業活動を停止する。住友商事の長春事務所は「政府の指導に従って原則的に在宅勤務にする」(広報部)とした。

トヨタ自動車は合弁会社を通じて長春で乗用車の工場を運営し、多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」を生産している。広報担当者は12日に「工場は稼働している。政府の指示に従って対応する」とコメントした。

上海市政府は12日、必要な場合を除いて上海から出ないよう市民に呼びかけた。同市を離れたり訪れたりする人には48時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の持参を義務付けた。上海市は12日から、市内の小中学校と幼稚園、塾などで対面式の授業を止め、オンラインに切り替えると発表した。

ほかにも天津市や北京市、東北部の吉林市、東部の青島市、南部の東莞市など広範囲で感染が広がった。感染者が増えた地域では大規模なPCR検査や移動制限を展開している。吉林省政府は12日、感染拡大の責任を問い、吉林市長の解任を発表した。

国務院(政府)は感染対策を強化している。11日、従来のPCR検査に加え、抗原検査を試験的に併用するよう各地方政府に通知したと発表した。陽性患者などを「早期に見つけ出す能力を高める」狙いという。

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