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北朝鮮、短距離弾道ミサイル3発発射 日本EEZ外に落下か

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【ソウル=甲原潤之介】韓国軍合同参謀本部は12日、北朝鮮が同日午後6時29分ごろ平壌近郊の順安(スナン)から日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射したと発表した。

岸信夫防衛相も同日、防衛省で記者団に3発の弾道ミサイルが発射されたと公表した。最高高度は100キロメートル程度、通常の弾道軌道なら350キロメートルほど飛んだと分析した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと推定されるとも説明した。

日本の防衛省によると北朝鮮によるミサイル発射は2022年に入って半年たたないうちに15回目になった。これまでの年間最多ペースと言える。岸氏は一度に3発以上を撃ったのは17年3月の4発以来だと話した。

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が10日に就任してから初めて。5月は4日に弾道ミサイル、7日に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射している。

岸氏は航空機や船舶などの被害は確認されていないという。国連安全保障理事会の決議違反だと指摘し「立て続けにミサイルを発射していることは許されない」と非難した。

日本政府は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。岸田文雄首相は関係省庁に情報収集や国民への迅速な情報提供などを指示した。

韓国大統領府の国家安保室はミサイル発射を受け会議を開いた。「朝鮮半島と東アジアの緊張を高め、平和と安全を脅かす挑発行為だ」と北朝鮮を糾弾した。

韓国メディアによると韓国軍は今回のミサイルについて複数のロケット弾をほぼ同時に飛ばす超大型放射砲(多連装ロケット砲)の可能性があるとみている。北朝鮮が19~20年に発射を繰り返した短距離弾の一種だ。

岸氏は今回の発射したミサイルの種類に関しては「さらなる分析が必要だ」と語った。「引き続き関連情報の収集、分析に努め、警戒監視に万全を期す」と強調した。

韓国政府は今回、発射直後に「弾道ミサイル」と断定した。文在寅(ムン・ジェイン)前政権は第1報で「飛翔(ひしょう)体」と発表し、国連安保理決議で禁じる弾道ミサイルだと断定するのを避ける傾向が強かった。

尹政権は米国と連携して北朝鮮の核・ミサイル開発を抑止する姿勢を鮮明にしている。

日本の防衛省の分析で4日のミサイルは最高高度800キロメートル程度、距離500キロメートルほど飛んだ。7日のSLBMは最高高度50キロメートル程度、距離は600キロメートルほどだった。岸氏は21年10月19日に発射した新型SLBMと同型とみられるとの見解を示した。

北朝鮮は核・ミサイル開発を進める。岸氏は7日に北朝鮮が「早ければ今月中にも核実験を実施するための準備が整う可能性はあると考えている」と言及した。米国務省も同様の認識を提示しており、警戒を強めている。

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