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豪、中国企業の建設会社買収を阻止 豪紙が報道

豪メディアはフライデンバーグ財務相が買収に反対したと報じた=AAP

【シドニー=松本史、北京=羽田野主】中国の大手建設企業が、オーストラリア同業の買収を断念したことが12日わかった。豪政府が安全保障上の懸念を表明したためとみられる。豪メディアが一斉に伝えた。豪州は2020年、中国企業によるキリンホールディングス(HD)の豪乳飲料事業の買収も阻止している。関係悪化が続く豪中の緊張がさらに高まりそうだ。

報道によると、中国国有ゼネコンの中国建築が、豪建設企業プロビルドの買収に向け南アフリカにある親会社ウィルソン・ベイリー・ホームズ・オブコン(WBHO)と交渉を進めていた。買収総額は3億豪㌦(約240億円)を見込んでいた。しかしWBHOは11日、交渉の中断を発表した。豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューは、フライデンバーグ豪財務相が昨年末、中国建築らに買収を認めない意向を伝えていたと報じた。

プロビルドは商業施設や集合住宅に加え、南東部ビクトリア州の警察本部などの建設も手がけた。こうした点が豪当局の懸念を招いたとされる。

一方、中国外務省の趙立堅副報道局長は12日の記者会見で「豪政府は貿易・投資問題を政治問題にしている」と主張した。「国家安全を理由に政治的に干渉するやり方はすべて間違っている」と話した。「豪政府が中国を含む企業に公平で開放された差別待遇のない環境を堅持するよう希望する」とも述べた。

豪州は中国企業による投資への警戒を強めている。20年末に議会が可決した改正外資買収法は、安全保障に関わる事業への外国投資は金額にかかわらず、すべて外国投資審査委員会(FIRB)が審査することを義務付けた。

豪州が20年4月、新型コロナウイルスの発生源を巡り独立した調査を求めたことを発端に、豪中関係は急速に悪化した。中国は豪産大麦に高関税を課したほか、一部の食肉やワイン、石炭の輸入も規制している。

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