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マレーシア与党連合、重要州選挙で圧勝 総選挙前倒しも

【シンガポール=中野貴司】マレーシア南部のジョホール州議会選挙が12日投開票され、イスマイルサブリ首相が率いる与党連合が定数56議席のうち40議席を獲得し、圧勝した。重要州であるジョホール州での勝利によって、2023年までに開かれる総選挙の前倒し論が与党連合内で強まり、年内にも解散・総選挙が実施される可能性がある。

選挙管理委員会の発表によると、与党連合の国民戦線は全選挙区の7割を超える40の選挙区で議席を獲得した。一方、アンワル元副首相が率いる野党連合は12議席、ムヒディン前首相が率いる政党連合は3議席にとどまり、惨敗した。42選挙区で候補者を立てたマハティール元首相の新党は1議席も獲得できなかった。

今回の州議会選挙は主要な4勢力が多数の候補を擁立し、次期総選挙の構図と重なるため、その前哨戦と位置づけられていた。選挙権年齢が21歳以上から18歳以上に引き下げられた初の主要選挙である点も、注目を集める理由の1つとなっていた。

国民戦線やその親密政党連合は、ジョホール州議会選に先立つ21年11月のマラッカ州議会選、同年12月のサラワク州議会選でも圧勝していた。今回の勝利で、総選挙でも有利な戦いを展開できる可能性が高まり、与党連合は早期の解散も選択肢として、解散時期を探る見通しだ。イスマイルサブリ連立政権は現在の国会では過半数をわずかに上回る議席しか確保できておらず、政権基盤は強くない。

一方、国民戦線以外の勢力は選挙戦略の見直しを迫られる。18年の前回総選挙の時は、アンワル氏、ムヒディン氏、マハティール氏がいずれも当時の野党連合に所属し、3氏の共闘が国民戦線から政権を奪還する原動力となった。しかし、その後の内紛で3氏はばらばらになり、国民戦線のイスマイルサブリ氏が21年8月に首相に就くことを許した。

小選挙区制のマレーシアで、国民戦線以外の政党が乱立すれば、政権への批判票が分散し、国民戦線に有利に働く。本来はアンワル氏とマハティール氏の再共闘も有力な選択肢となるはずだが、両氏の溝は深く、実現は難しいとみられる。

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