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中国SMIC、TSMC出身の取締役3人辞任 経営陣に不和

【北京=多部田俊輔】中国の半導体受託生産最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は11日、取締役4人が同日付で辞任したと発表した。このうち3人は、世界最大の半導体受託生産会社である台湾積体電路製造(TSMC)の出身だ。異例の一斉辞任は経営陣の不和が原因とみられる。今後の研究開発力に影響が出る可能性がある。

辞任した4人の中で最も権限が大きかったのが蔣尚義・副董事長だ。かつてTSMCの共同最高執行責任者(COO)を務めた。微細加工に精通しており、2020年12月にSMICの副董事長に招かれた。

SMICは蔣氏の辞任の理由について「家族との時間を増やすため」と説明した。ただ就任からわずか1年足らずで、「経営陣の不和で自らの能力を発揮できないため、辞任を決めたのではないか」との見方がある。

蔣氏が就任する際、同じくTSMC出身である梁孟松・共同最高経営責任者(CEO)が人事に反対した経緯がある。その梁氏も11日付で取締役を退いた。共同CEOの職務は継続するが、権限が縮小したとみられる。

梁氏はかつてTSMCで蔣氏のもと、仕事に従事した経験があり、半導体の研究開発を担当する部門のトップを務めた。韓国サムスン電子を経て、17年にSMICの共同CEOに就き、技術開発をリードしてきた。

梁氏は「蔣氏の副董事長就任を周子学・董事長(当時)から直前に電話で聞き、驚くとともに理解できなかった」と話し、自身が辞意を表明した経緯がある。多額の報酬を含む説得に応じ、結局は留任する騒動があった。

周氏は既に9月、健康上の理由から董事長を辞任し、取締役の職務に専念している。「蔣氏の登用を巡る混乱の責任をとった」との見方もある。

このほか、TSMC出身では、19年にSMICに加わった楊光磊・独立非執行取締役も辞任した。一部のメディアは「SMICの取締役会からTSMC出身者がいなくなる。中国大陸出身者が引き継ぐことになる」などと報じている。

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