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中国外相、ミャンマーのスー・チー国家顧問と会談

ワクチン供与を表明

ミャンマーを訪問し、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談した中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相(1月11日、ネピドー)=ロイター

【ヤンゴン=新田裕一、北京=羽田野主】東南アジア訪問中の中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は11日、ミャンマーの首都ネピドーで同国の事実上の政府トップのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相やウィン・ミン大統領と会談した。12日付のミャンマー国営紙によると、王氏は新型コロナウイルス対策として中国製ワクチン30万回分をミャンマーに提供することなどを表明した。

ミャンマーはイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害問題で欧米や人権団体の非難を浴びている。王氏は「国内の民族和解に力を入れ、できる限りの支援を続けていく」と述べ、中国が今後もミャンマー政府を擁護する姿勢を示した。

中国外務省の発表によると、ウィン・ミン大統領は「中国の台湾やチベット、新疆ウイグル自治区を巡る問題について中国の立場を引き続き支持する」と話したという。20日に就任するバイデン米次期大統領は人権問題などで対中圧力を加える構えだ。王氏のミャンマー訪問には、バイデン氏の「中国包囲網」の力をそぐ狙いがうかがえる。

中国の広域経済圏構想「一帯一路」に基づく運輸インフラの整備についても意見交換した。両国は王氏訪問にあわせ、ミャンマー第2の都市マンダレーとインド洋沿岸チャオピューを結ぶ鉄道の建設に向け、事業性評価を始める覚書を交わした。チャオピューでは中国の主導で大型港湾を建設する計画があり、中国内陸部の雲南省まで鉄道を敷くことを目指している。

王氏は11~16日の日程でミャンマー、インドネシア、ブルネイ、フィリピンの4カ国を訪問する。中国は米中対立の長期化をにらみ、東南アジア諸国連合(ASEAN)への影響力を広げようとしている。

中国共産党系メディアの環球時報(英語版)は12日付の紙面で「バイデン米次期政権は南シナ海にかかわる国をそそのかして中国との関係を薄めようとしてくるかもしれない」と主張した。王氏の東南ア訪問で「ワクチン協力は重要な議題になりそうだ」と指摘した。王氏はワクチン協力や経済支援を武器に訪問国の取り込みを進めるとみられる。

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