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香港民主派の周庭氏出所 多くの活動家なお収監

(更新)
12日、香港の刑務所から出所した周庭氏=ロイター

【香港=木原雄士】無許可集会を扇動した罪で服役していた香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏が12日、刑期を終えて出所した。ただ、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏ら多くの活動家は収監されたままで、香港の民主派を取り巻く環境は厳しい。

周氏は出所後、インスタグラムに「つらかった半年と20日がようやく終わった。いまは体を休ませて健康に気を配ります。痩せて体が弱くなってしまったから」と投稿した。

周氏は刑務所を出た後、多くの報道陣に囲まれたが、問いかけには応じず迎えの車に乗り込んだ。笑みはなかった。今回、半年あまりの服役を終えたのは2019年6月の警察本部を包囲したデモに関するもの。これとは別に香港国家安全維持法の違反容疑の捜査は継続中とみられ、再び起訴される可能性もある。

周氏と行動をともにしていた黄氏は抗議活動に関する複数の実刑判決を受けて、合計の刑期が2年以上になった。周氏の服役中に香港紙創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏や、天安門事件の追悼集会を長年続けてきた李卓人氏らも刑務所に入った。

出所後、多くの報道陣に囲まれる周庭氏(12日、香港)=ロイター

羅冠聡(ネイサン・ロー)氏ら海外に渡った活動家は当局から指名手配され、事実上、香港に戻れない。民主派の活動余地はますます狭まっている。

中国は攻勢を強めている。中国政府の香港出先機関トップの駱恵寧氏は12日、中国共産党創立100年を記念する講演で「共産党の一党支配終結を訴える者は香港の安定と繁栄の真の敵だ」と明言した。「一党支配終結」は香港の民主派団体が掲げるスローガンの一つで、これまで当局に問題視されたことはほとんどなかった。

香港警察は11日、無許可デモを扇動した容疑で学生団体幹部を逮捕した。12日は19年の大規模デモで若者らと警察が激しく衝突した日から2年にあたり、抗議活動が呼び掛けられていた。直前の逮捕でデモ参加者を萎縮させる効果を狙った可能性がある。

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