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スー・チー氏裁判、実質審理始まる 民主派の排除着々

ネピドーで公判に出廷したスーチー氏㊧(5月24日)=MRTV・ロイター

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍のクーデターで拘束された民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏の裁判を巡り、検察側の証人尋問が14日、首都ネピドーに設けられた特別法廷で始まり、実質的な審理に入った。国軍はスー・チー氏や同氏が率いる国民民主連盟(NLD)を政界から排除する構えだ。

証人尋問が始まったのは、小型無線機を許可なく輸入したとする輸出入法違反や、コロナ対策を無視したとする自然災害管理法違反など5件。弁護団によると、14日はこのうち3件についてスー・チー氏の訴追に関わった警察官が証言した。スー・チー氏は真剣な様子で聞いていたという。

審理は週2回の頻度で行い、7月末までに検察、弁護側の双方が立証を終える予定だ。スー・チー氏が別に問われている国家機密法違反は別の裁判所が扱っており、審理の日程は明らかになっていない。

国軍は10日付の国営紙を通じ、新たに汚職防止法違反でスー・チー氏の罪を問う方針を明らかにした。当時の地方政府トップから金品を受け取ったり、スー・チー氏が関わる財団が公有地を不当に安く借り入れたりしたという内容だ。有罪になれば最大15年の禁錮刑が科される。

スー・チー氏は使用人やその家族ら8人とともに軟禁下に置かれ、外部との連絡や外出を禁じられたままだ。7日にあった審理前の弁護士との面会では「薬の在庫が減っているので調達してほしい」と要望した。5月下旬に軟禁先を自宅から移されたが、詳細な場所は判明していない。

14日付の国営紙は、NLD所属の複数の地方議員が、民主派勢力が作った武装部隊の武器調達を巡り「重要な役割を担っていた」と伝えた。政党が反政府組織と接触することを禁じた政党登録法に基づいてNLDを解党する準備を進めている。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター。なぜ起きたのでしょうか。 最新ニュースはこちら。

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