ミャンマー特使にインドネシア外相 23年ASEAN議長国

【ジャカルタ=地曳航也】インドネシアのルトノ外相は11日の年頭記者会見で、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳の合意に基づくミャンマー問題の特使に、自身が就く方針を表明した。その年のASEAN議長国の外相が特使を務める通例を踏襲した。
ASEANは2021年2月のミャンマー国軍のクーデターを踏まえ同年4月に臨時首脳会議を開き、特使の派遣を含む5項目の合意を打ち出した。国軍が拘束したアウンサンスーチー氏ら民主派を含めすべての当事者との面会をめざすが、実現していない。
ルトノ氏は「5項目の合意に従ってミャンマーが政治的危機を脱するのを支援するためにあらゆる努力をする」と強調した。「すべての当事者に関与することによってのみ合意は達成される」として早期の関係者との面会に意欲を示した。
ASEAN首脳会議を5月と9月に開く方針も明らかにした。23年に友好協力関係を構築して50年を迎える日本とは12月に東京で特別首脳会議を開く予定だ。