英下院議員団、2月下旬に台湾訪問へ 蔡総統と会談

【台北=中村裕】台湾の外交部(外務省)は11日、英下院外交委員会の議員団が、2月下旬に台湾を訪問すると明らかにした。台湾が示す民主主義の価値観を支持し、毅然とした態度をみせることが狙いだという。中国の激しい反発は必至だ。議員団は19日に英国を出発する予定。訪台中は蔡英文(ツァイ・インウェン)総統と会談する。
議員団には、外交委員会の委員長で、対中強硬派として知られるトゥーゲントハット氏が含まれる。台湾の中央通信社によると、外交部は「一行の訪問を心から歓迎する」と伝えたという。
昨秋以降、欧州からの議員団の訪台が増えている。11月には欧州連合(EU)の欧州議会の代表団や、リトアニアなどバルト3国の国会議員団が訪問したほか、12月にはフランスの下院議員団が訪台し、蔡総統と会談した。いずれも中国対抗を念頭に、台湾の民主主義への支持を、強くアピールしてみせた。