米デスバレーで54.4度 観測史上3番目の暑さか
(更新)

【ロサンゼルス=共同】米メディアは10日、西部カリフォルニア州デスバレーで9日に54.4度を観測したと伝えた。公式記録として確認されれば、同じ気温に達した昨年8月16日と同様に、1913年7月のデスバレー、31年7月のチュニジア中部ケビリでの記録に次ぐ暑さとなる見込み。
米海洋大気局(NOAA)は9日、先月は米国で、記録が残る上で過去最も暑い6月になったと発表。米西部を襲う記録的な暑さについて、専門家は「気候変動の影響なしには考えられない」と指摘している。
米西部は熱波に見舞われており、カリフォルニア州北部やオレゴン州などでは山火事も起きている。6月下旬にはカナダ西部でも過去最高水準まで気温が上昇、ブリティッシュコロンビア州では、1週間で多くが熱波の影響とみられる700件超の突然死が報告された。
世界の最高気温は13年7月10日にデスバレーで記録した56.7度で、ケビリでの55.0度が続くとされるが、古い観測には信ぴょう性を疑う声もある。

温暖化ガス排出を実質ゼロにするカーボンゼロ。EVや再生可能エネルギー、蓄電池、各国政策などの最新ニュースのほか、連載企画やデータ解説を提供します。