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米中、外相級の協議を検討か アラスカで

香港紙が報道

(更新)
ブリンケン米国務長官(AP=共同)

【北京=羽田野主】香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは9日、米中両国が米アラスカ州アンカレジで外相級の高官協議を検討していると報じた。中国側がアラスカ州まで出向く異例の会談になる可能性がある。

米中の高官がオンラインではなく実際に会談するのはバイデン米政権が今年1月に発足して初めてとなる。

同紙によると中国側からは外交担当トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員や王毅(ワン・イー)国務委員兼外相の参加を検討している。米側はブリンケン国務長官らが出席する見通しだ。

中国の外交担当トップがアラスカ州まで出向くのはバイデン米政権を中心とした対中圧力が日増しに強まり、焦りを募らせているためだ。

12日に日米豪印の4カ国による連携枠組み「クアッド」の初めての首脳会談をテレビ会議方式で開く。3月中旬には日米両政府は都内で外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)も開く。共同発表する文書は沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入などを繰り返す中国を名指しする方向で調整中だ。

会談場所の候補地として浮上するアラスカ州は、2プラス2出席などで日韓を訪問するブリンケン氏らを乗せた米政府専用機が給油のために立ち寄る可能性が大きい。中国側はそのタイミングを捉えて訪問するとみられる。

中国が追い込まれた際に米側まで出向いた例は直近もある。新型コロナウイルスの世界的流行を受けてトランプ政権(当時)が対中批判を強めていた2020年6月にも楊氏は米ハワイを訪問し、ポンペオ米国務長官(当時)と会談した。

バイデン米政権が発足当初、中国側にはトランプ前政権よりも「予測可能性が高い」(北京市の外交を専門とする大学教授)として歓迎する雰囲気があった。

ところが2月の米中首脳電話協議でバイデン氏は香港の民主派弾圧や新疆ウイグル自治区での人権侵害、台湾問題を巡り「根源的な懸念」を伝えた。習氏はいずれも中国の核心的利益に該当し「内政問題だ」と反発し米中の溝があらわになった。

習近平(シー・ジンピン)指導部にはバイデン政権の対中政策が強硬で固まらないうちに対話を呼びかけ、関係の悪化を避けたい思惑があるとみられる。

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