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操縦装置に異変か インドネシア機墜落で中間報告

墜落したインドネシアのスリウィジャヤ航空機の機体の一部などが集められた港を視察するジョコ大統領(1月、ジャカルタ)=ロイター

【ジャカルタ=地曳航也】インドネシア運輸安全委員会は10日、乗客・乗員62人全員が死亡した同国スリウィジャヤ航空SJ182便の墜落事故に関する予備調査報告書を公表した。事故原因の特定にはいたらなかった一方、操縦装置の一部が正常に動かなかったとみられることを明らかにした。

同報告書によると、SJ182は1月9日午後2時36分に首都ジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ国際空港を離陸した。事故後に回収した飛行データを記録したフライトレコーダーの解析では、同38分、高度8150㌳(約2500㍍)付近で、エンジンの推力を制御するコックピットのスラストレバーに異常が生じたもようだ。

右側のレバーは正常に位置していたが、左側が後ろに動き始めた。左右のエンジンも異なる動きを示した。同39分1秒、空港の管制チームが他機との接近を避けるため高度1万1000㌳で上昇をとめるよう指示し、パイロットは了解した。同39分47秒、機体は1万600㌳付近で左に曲がり始めた。左のレバーは後ろに下がったままだった。

管制チームは同39分54秒、さらに機体を1万3000㌳まで上げるよう指示し、パイロットも了解したが、交信はこれで途絶えた。フライトレコーダーによると、機体が最も上昇した高度は1万900㌳付近で、その後、急降下を始めたとみられる。機体はジャカルタ沖の海上で墜落し、当局は乗客・乗員全員が死亡したと断定した。

報告書では、飛行前の1月3,4両日にパイロットが自動操縦装置の一部に不具合を発見したものの、調整のうえ検査した結果、正常を確認していたことも判明した。事故との因果関係については明らかにしていない。20年12月25日には速度計測器でも10日以内の取り換えが必要とされる不調が見つかり21年1月4日に交換したという。

事故当時の天候に関しては、飛行に支障をきたすような雲はなく、問題はなかったとの見方を示した。機体はボーイング737-500で、適切な認証を受けていたと認めた。

予備調査報告書は中間報告との位置づけで、インドネシア運輸安全委は1年後をメドに最終報告をまとめる。パイロットらコックピット内のやりとりを録音したボイスレコーダーは見つかっておらず、当局が引き続き現場周辺での捜索を続ける。

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