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J&Jワクチンで血栓報告 EU医薬品庁が調査開始

【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA、本部アムステルダム)は9日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチン接種後に、血小板の減少を伴う異常な血栓が生じた深刻な症例が4件報告されたとして、安全性を巡る調査を始めたと発表した。

3件は米国での接種で発生し、うち1件では死亡に至った。これとは別に治験段階で起きたものが1件あった。接種との関係は「現時点では明確ではない」としている。

欧州メディアによると、J&Jは「血栓症は全ての新型コロナワクチンで報告されている」などとする声明を発表。同社製に特有の問題ではないとの認識を強調した。

J&Jワクチンは現在、米国だけで使用されているが、EU欧州委員会は3月、加盟国での販売を承認。今後数週間中に販売が始まる見通し。同社製は1回の接種で済むため、EUではワクチン接種の遅れを取り戻す切り札の一つとして期待が高い。一方、米国では製造工場のトラブルの影響で当面、供給量が大幅に減る見通し。

EMAは7日、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナワクチン接種後に血栓が生じたと報告されている件について「非常にまれな副作用」の一つとして考慮すべきだとの見解を示している。

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