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カンボジア初の高速道、開通式典 中国国有が整備

【プノンペン=大西智也】カンボジア初の高速道路の開通式典が9日、首都のプノンペンで開かれた。プノンペンと南部の港湾都市シアヌークビルを結ぶ約190キロメートルの区間で、中国国有企業が約20億ドル(約2900億円)を投じて建設した。

式典には東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の関連会合に出席するためカンボジアを訪問中の中国の李克強(リー・クォーチャン)首相も参加した。従来は一般国道で約5時間かかっていたが、高速道路を使えば2時間程度に短縮する。無料の試験運用期間を経て、11月から正式に運用を開始している。

中国国有の道路建設大手、中国路橋工程が2018年に「建設・運営・譲渡(BOT)方式」事業としてカンボジア政府と契約した。中国国有企業側が50年間にわたり通行料金を徴収し、巨額投資を回収する仕組み。カンボジア政府の資金負担はゼロになるという。

中国は広域経済圏構想「一帯一路」を通じて、東南アジアの小国であるカンボジアへの支援を強めている。高速道路整備もその一環だ。シアヌークビルには中国が拡張を支援するリアム海軍基地がある。米国は南シナ海の実効支配を目指す中国軍が将来、基地を利用する可能性を懸念している。

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