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香港鉄路、利用客がコロナ前の9割に 前期最終3%増益

【香港=木原雄士】香港の鉄道運営や不動産事業を手掛ける香港鉄路(MTR)が9日発表した2022年12月期決算は純利益が98億香港ドル(約1700億円)と、前の期に比べて3%増えた。新型コロナウイルス対策の規制緩和に伴って鉄道利用が緩やかに回復した。

金沢培・最高経営責任者(CEO)は9日の記者会見で足元の状況について「香港の利用客はコロナ前の90%以上の水準まで戻った」と説明。「(中国本土と結ぶ)高速鉄道や空港線を含む越境関連はコロナ前の50%のレベルで、全体的な傾向は心強いものだ」と強調した。

MTRは沿線の住宅建設や駅に併設するショッピングモールの運営も手掛けている。不動産事業を担当する鄧智輝氏は「往来再開とマスク着用義務の解除後、モールの顧客は大幅に増え、先行きにも楽観的だ。テナントのビジネスは大きく改善している」と述べた。

MTRは中国本土や英国、オーストラリアなどでも鉄道を運営している。ロンドンでは43年ぶりの地下鉄新線となる「エリザベス線」を22年5月に開通させた。海外事業について金氏は「事業拡大の可能性を引き続き検討する」と表明した。

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