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シー、6800億円の資金調達 ネット通販を拡大

【シンガポール=中野貴司】オンラインゲームやネット通販を手がけるシーは9日、増資などによって約62億ドル(約6800億円)の資金を調達すると発表した。ニューヨーク証券取引所に上場する同社の株価は年初から7割以上、上昇しており、株価が高いうちに多額の資金を集め、ネット通販の拡大に充てる方針だ。

公募増資によって37億ドルを調達するほか、次の資金調達時に貸付金を株式に転換する「コンバーティブル・ノート」と呼ばれる手法で25億ドルを確保する。シーは資金調達の目的を「戦略投資や買収も視野に入れた事業拡大」と説明している。シーは2020年12月にも、約30億ドルの公募増資を実施している。

シーが短期間に資金調達を繰り返すのは、競争の激しいネット通販事業のシェア拡大に多額の投資資金が必要なためだ。主要市場の東南アジアに加え、21年に入りメキシコ、チリ、コロンビアに進出するなど中南米市場の開拓を進めている。新たな市場で知名度を高め、新たな顧客を獲得する目的で広告・マーケティング費用を増やしており、資金調達によって投資余力を高める。ゲーム、ネット通販と並ぶ主要分野の金融事業の拡大にも調達資金の一部を充てる見通しだ。

シーの21年4~6月期決算は売上高が22億8000万ドルと前年同期の2.6倍に増える一方、最終損益は4億3000万ドルの赤字だった。黒字転換の見通しは立っていないものの、投資家は高い成長性を評価しており、時価総額は約20兆円と東南アジア企業の中で最大となっている。巨額の資金調達をさらなる成長につなげられるかが、今後の市場の評価を左右することになる。

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