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海南航空、債務1兆円超を海航集団に移転

海南航空は関連会社のために負っていた債務を海航集団などへ移転する(2月4日、中国湖南省)

【広州=比奈田悠佑】中国の航空準大手、海南航空は9日、関連会社から肩代わりしていた債務725億元(約1兆2千億円)超を、大株主の海航集団などに移転すると発表した。海南航空の一般株主の利益を保護し、航空事業を維持する狙いがあるとみられる。海南航空の負債は2020年9月末時点で1277億元と、年間売上高の1.8倍になっていた。

海南航空は上海証券取引所に上場している。19年の旅客数は約4000万人で、中国南方航空など大手3社に次ぐ規模だ。

海航集団(非上場)傘下企業の運転資金を負担したり、関連会社のために海南航空名義で借り入れを行ったりしていた。こうして発生した債務を今回、グループを束ねる海航集団などに移転する。海南航空によると既に大方の債権者から同意を得ているという。

海航集団は2010年代にドイツ銀行や米ホテル大手に出資して、事業規模を急速に拡大した。ただ、17年に中国当局が金融システムへの悪影響を懸念して、海外買収を積極展開してきた企業の監督を強化すると、借り入れに頼ったビジネスモデルが行き詰まった。主力の航空事業も香港でのデモや新型コロナウイルスの流行で苦戦が続いている。

自力での再建が難しくなった海航集団は20年2月に海南省政府が同社の経営再建に関わることが決まった。また21年1月には債権者が裁判所に対し、同社の再建型の倒産手続きを申し立てた。会社をすぐには清算せず一定の管理下で事業を継続し債務を返済していく手続きだ。今後は裁判所の下で同社と債権者が協議し、裁判所が審議して実施するかどうかの判断を下す。

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