香港紙創業者らに有罪判決 天安門追悼集会めぐり
【香港=木原雄士】香港の裁判所は9日、廃刊した香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏に無許可集会への参加を扇動した罪で有罪判決を言い渡した。集会は2020年6月4日に天安門事件の犠牲者を追悼するために行われたもので、当局は新型コロナウイルス対策を理由に禁止していた。
量刑は後日、宣告される。ほかに無許可集会への参加などで有罪判決を受けたのは、追悼集会を長年開いてきた団体元幹部の鄒幸彤氏と、元記者の何桂藍氏。
20年6月4日の集会をめぐっては民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や羅冠聡(ネイサン・ロー)氏らが起訴され、黄氏は禁錮10月の実刑判決を受けた。黎氏は別の抗議活動で実刑判決を受けて服役中で、香港国家安全維持法(国安法)違反罪でも起訴されて裁判が続いている。