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シンガポール、隔離なく入国可能に 英米など9カ国対象

国際往来を順次再開、経済回復につなげる(シンガポールのチャンギ国際空港)=ロイター

【シンガポール=谷繭子】シンガポールが国際往来の再開を急いでいる。同国政府は9日、新型コロナウイルスのワクチン接種完了を条件に、韓国や英米など9カ国からの訪問者に隔離措置なしの入国を認める新制度を発表した。感染力の強い変異型ウイルスでシンガポールの新規感染者数は過去最高の水準にあるが、ワクチンの普及で重症化リスクが下がっており、経済の再開に向けて規制を緩めることにした。

米国、カナダ、英国、フランスなど北米・欧州の8カ国からは19日以降、ワクチン接種済みの人が隔離措置なしで入国できるようになる。これらの国はシンガポール国民に対する規制を緩和済みで、往来の増加が予想される。韓国とは同様の措置を相互に認めることで合意しており、11月15日に運用を始める。

隔離措置なしの入国は、出発前と到着後のPCR検査と、ワクチン接種の完了を示すデジタル証明の提示が条件となる。旅行の目的や旅程は問わない。シンガポールがワクチン接種を条件に水際対策を緩和するのは、9月のドイツとブルネイに続き、これで11カ国となる。

国境規制の緩和に慎重だったシンガポールが緩和に動く背景には、ワクチン接種の完了者が人口の83%に達したこともある。国内の行動緩和で足元の感染は急拡大しているが、感染者の98%が無症状者か軽症者だ。一方、厳しい国際往来の規制が経済に与える打撃は大きく、航空・観光産業だけでなく国際ビジネス都市としての機能も落ち込んでいた。

リー・シェンロン首相は9日、国民に向けたテレビ演説で「ワクチンがあれば、コロナは多くの人にとって処置可能な軽い病気だ」と指摘。「ウイルスを恐れて動けなくなってはいけない。意識変革が必要だ」と訴えた。

一方、政府は国内の感染拡大の波を乗り切るため、ワクチン未接種者への新たな行動制限を発表した。ショッピングモールや娯楽施設への入場はワクチン接種を条件とする。3回目の追加接種の対象を30歳以上などに広げるとも発表した。

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