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中国卸売物価、6月8.8%上昇 資源高影響で高止まり

【北京=川手伊織】中国国家統計局が9日発表した2021年6月の卸売物価指数は前年同月比8.8%上昇した。08年以来の高い伸びとなった5月(9.0%)より鈍化したが、なお高止まりしている。国際商品市況の回復を反映した資源高で、企業の仕入れコストが高まっている。

卸売物価指数は1月にプラスに転じ、上昇率は一気に高まった。業種別では、鉄鋼業は34%、非鉄金属の精錬加工業は28%それぞれ上がったが、伸びは5月より鈍った。中国当局が6月に銅やアルミの国家備蓄放出を決めたことで、取引価格が下がった。

いずれも伸びの縮小幅は小幅にとどまった。石油・石炭加工業は36%上昇し、伸びも拡大した。サプライチェーン(供給網)の川上にあたる生産品目は12%伸びた。対照的に最終製品など川下に相当する生活品目は0.3%にとどまった。自動車やパソコンなど耐久財はなお下落が続く。

6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は1.1%で、5月の1.3%から鈍化した。ガソリンなど自動車燃料が24%上昇したのに対し、中国人の食卓に欠かせない豚肉は4割近く下落した。旅行サービスも値下がりした。

主要国の中央銀行が物価の趨勢を判断する際に重視する「食品とエネルギーを除くコア指数」は0.9%のプラスで、5月と同じだった。新型コロナウイルスの感染拡大前は1%台半ば~後半で推移していた。消費者物価の低空飛行が続くのは、所得改善が遅れて家計の購買力が高まらないという要因も大きい。

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