中国海警法「強軍」が目的、全人代活動報告
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【北京=羽田野主】中国共産党序列3位の栗戦書(リー・ジャンシュー)・全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)は8日の活動報告で、2月に施行した海警法の目的を「習近平(シー・ジンピン)強軍思想を徹底し、新時代の国防と軍隊建設の需要に応える」とした。
中国政府はこれまで海警局について「国の重要な行政法執行の力で、海上の良好な秩序維持に資する」と説明していた。海警局の根拠法である海警法にも「習近平強軍思想」などの表現はなく、軍事色が鮮明になっている。