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インドネシア国軍トップに親米派 離島防衛強化にらむ

【ジャカルタ=地曳航也】インドネシア国軍の制服組トップである国軍司令官にアンディカ・プルカサ陸軍司令官(56)が17日、就任した。ハーバード大など米国での留学経験が長い親米派として知られ、米軍とのパイプもある。両軍の協力を深め、中国の海洋進出で課題となっている離島防衛の強化をめざす。

アンディカ氏は同日、ジャカルタの大統領宮殿での宣誓式に臨み、空軍出身のハディ国軍司令官の後を継いだ。国軍士官学校を卒業後、特殊部隊など陸軍の典型的なエリートコースを歩み、2018年11月にトップの陸軍司令官に就いた。14年には大統領警備隊長を務めており、ジョコ大統領の信頼も厚い。

米私立士官学校のノリッジ大や国防大など米国の軍事関係の教育機関で学んだほか、ジョージ・ワシントン大やハーバード大でも留学の経験がある。流ちょうな英語を操り、21年8月には米陸軍とインドネシア国内3カ所で約2千人が参加する過去最大規模の合同軍事演習を実現した。

アンディカ氏は6日、国軍司令官就任を前に国会で証言し、国境防衛に力を入れる考えを示した。南シナ海の南の海域にある同国領ナトゥナ諸島の周辺の排他的経済水域(EEZ)では中国公船が侵入を繰り返している。9月には地元漁師の中国船の目撃証言に基づき、海軍が周辺の警戒強化を発表した。

インドネシアが中国への経済的依存を強める一方、中国は足元を見るようにナトゥナ諸島周辺での挑発行為を続けている。アンディカ氏は「外交政策に沿った軍事外交がますます重要になっている」とも指摘した。今後、米国とのパイプをいかし、合同軍事演習を拡大し、中国をけん制する方針とみられる。

アンディカ氏は退役後の政界進出がささやかれ、将来の大統領候補とも目されている。インドネシアではスハルト元大統領や、ユドヨノ前大統領ら、陸軍出身者が大統領に就任するケースがある。14年、19年と続けてジョコ氏と大統領選を争ったプラボウォ国防相も陸軍出身だ。

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